先日、施術を受けにきてくださったお客さんとの会話。
「今日わたし、肝臓にストレス溜まってないですか?」
「肝臓からは特に強いストレスは感じないですが、なにかありました?」
「3日前くらいに夫と大喧嘩をしたんですけど、今でもイライラがずっと収まらなくて、」
「はい。」
「イライラすると肝臓にストレスが溜まるって、聞いたことがあるので。」
「なるほど。」
<イライラすると、肝臓にストレスが溜まる。>
その元ネタは、おそらく↓だと思われます。

<五行色体表>というもの。
五行それぞれの気(エネルギー)と関連するとされるワードが並んでいます。
「木」のラインに、「肝」と「怒」というワードが。
そこからの解釈で、「イライラ(怒)⇒肝臓のストレス」になったのだと思われます。
で、この「イライラ(怒)⇒肝臓」の繋がり、
僕も以前からこころとからだの勉強をしていく上で、
よく目に・耳にしていました。
でも、疑問が。
それが正しいとか間違いとか言いたいわけではなく、
個人的に腑に落ちなかったのです。
感情が臓器(など)に溜まる、というのは、
経験的にしっくりくる。
が、
「怒りは肝臓?なんで?」
っていう。
なんで肝臓限定なの?
ほかの臓器には怒りは溜まらないの?
という、単純な疑問。
それが、谷田先生から陰陽五行を学んで、腑に落ちました。
そもそも、「(五行的)肝=(医学的)肝臓ではない」ということ。
「肝」は「物質としての肝臓」を指すのではない。
人体に作用する「木気」のことを、「肝」と呼ぶのだと。
そして、「怒」というのは、あくまでも「象徴」。
怒りが木(肝)気を「刺激しやすい」というだけで、
怒りが木(肝)気「だけ」を刺激する、ということではない。
怒りは木(肝)気だけで発揮されるわけではなく、
それ以外の火(心)・土(脾)・金(肺)・水(腎)として怒りが発揮されることもある。
どのタイプで怒りが発揮されるかはその人の気質にもよるし、状況にもよる。
「巨人でよくホームランを打つバッターは?」
と訊かれたら、
プロ野球を知っている人の99%は
「岡本」
と答えます。
ですが、岡本以外のバッターはホームランを打たないかというと、そんなことはありません。
巨人・ホームランの象徴は岡本だけど、
ホームランを打つのは岡本だけではない。
肝の象徴として「怒」があるけれども、
「怒」は肝だけというわけでもない。
そういうことです。(どういうことだよ。)
てか、プロ野球よりわかりやすい例えはなかったのか。
で、話を戻します。
夫と大喧嘩をして数日イライラが収まらなかったAさんは、
「木(肝)」ではなく「(主に)金(肺)」がヘロヘロになっていました。
その時のAさんは、怒りを木(肝)気ではなく金(肺)気として表現していたのですね。
「昨日から変な咳が出ているのは、そのせいですかね?」
「そうかもしれませんね。」
夫婦喧嘩で金(肺)気を使い過ぎ、そして消耗させてしまったAさん。
金気が調うようなイメージで手あてをさせていただくと、
「なんかスッキリして、どうでもよくなりました。」
と、穏やかに帰宅されました。
よかったよかった♪
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