こころとからだ

やさしさとは、想像する力。

そのやさしさは、ほんとうに相手を楽にしているだろうか。

「自分がされて嫌なことは、相手にもしない」

「自分がされて嬉しいことは、相手にもしてあげる」

小学生の道徳の授業なら、正解なのかもしれない。

ただ。

自分にとって嬉しいことでも、相手には迷惑になることがある。

自分なら嫌だと思うことでも、相手にとっては喜びになることもある。

「自分だったらこう」

「常識的にはこう」

その枠にとらわれると、良かれと思ったことで相手を傷つけてしまうことがある。

人をすり減らすのは、むき出しの悪意よりも、望まれていない善意なのかもしれない。

悪意なら距離を置けるけど、善意は拒みにくい。

だからこそ、重くのしかかる。

たぶん僕も、無自覚にやってしまっている。

だからせめて、自分の「常識」や「枠」を押し付けないように。

特に、良心に包んで押し付けてしまわないように。

人の数だけ価値観があり、同じ人でもその時々で受け止め方は変わる。

正しさよりも、想像力。

それだけで、人との関わりはやわらかくなる。

やさしさとは、想像する力。

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