ほんとはギャルになりたい。
・・・僕のことじゃないですよ笑
先日お越しいただいた、Kさん。
不自然な地味さを感じたのです。
過剰に抑え込んでいる感じ。
ブレーキをかけすぎて、しんどそうに感じました。
そして、なんとなく「なにかに怯えている感」を感じます。
地味の反対は、派手。
五行では「派手さ・華やかさ」は「火」のエネルギーです。
「不自然な地味さ」を感じるということは、
「華やかさ=火のエネルギー」を抑え込んでしまっている、
ということ。
「火」のエネルギーを抑え込むエネルギーは、「水」
「水剋火」という相剋関係です。
ほんとはもっと「火」を発揮したい、
というか、
Kさんらしさを発揮していれば自然にもっと「火」が発揮されるはずなのに、
それを「水」を使って過剰に抑制してしまっているんですね。
そういう状況だと、
抑制される「火」が弱るのはもちろんのこと、
抑制する側の「水」も消耗するのですよ。
過剰にブレーキをかけ続けなきゃいけないわけですから。
このように、
(無意識下で)自分で自分に制限をかけ続けることで消耗し続けている、
という例は少なくありません。
水のエネルギーは、
その人によってちょうどよく発揮されていると、
「安心・安定」の感覚をつくってくれます。
が、Kさんの場合、
火(華やかさ)を抑制するために水を使い過ぎている結果、
水が消耗している。
「安心・安定」をつくってくれる水気が消耗していると、
「不安・恐れ」の感覚がつくられやすくなってしまうのです。
Kさんから感じた「なんとなく怯えている感じ」は、
そこからきているのかなと。
ご本人も「かなり不安症です」とおっしゃっていました。
さて、
Kさんの不安症を軽減するためには、
どうしたらいいでしょうか?
火(華やかさ)に過剰にブレーキをかけてしまっていることで、
水が消耗し、不安を感じやすい状態になっているんですね。
じゃあ、どうすれば?
消耗している水を充電する?
一時的には、いいかもしれません。
が、水を過剰に消耗している根本原因の解決にはなりませんね。
穴のあいたバケツに水を入れ続ける感じ。
補給し続けても限界がある場合は、漏れるのを止めないと。
Kさんの場合は、
「火(華やかさ)への過剰なブレーキを外す」
が必要になりそうですね。
そもそも、なぜ華やかさを抑制することになってしまったのか。
思い当たることは?
あるそうです。
子どもの頃から、華やかにすることが好きだった。
でも、中学生になって。
「目立ってしまうと、いじめられる」
というようなことに気づいて。
自分を守るために、意識的に目立たないようにしたそうなんです。
で、そのおかげで、いじめられなかった。
「目立つと、いじめられる。目立たないようにすると、いじめられない。」
その説が、立証されてしまったのです。
成功体験、ですね。
人って、不本意だったとしても、
成功体験をしてしまうと、そこから逃れにくくなってしまうんですね。
とくに安心・安全を守るための成功体験は、
潜在意識に深く染み込みます。
潜在意識の最大の役割が「安心・安全を守ること」なので。
Kさんは、
「目立たないように地味にすることで自分を守る」ということを、
経験的に覚えてしまった。
真のわたしは、華やかでいる方が心地いいのに。
大人になった今でも、
中学のときの成功体験がずっと残り続けているんですね。
でも、その自覚はない。
潜在意識・無意識レベルに染み込んでいるからです。
「わたし、ほんとはギャルになりたかったんですよ。」
「でも、いじめられるのが、こわくて。」
ですよね。
当時は、それでよかったのです。
自分を守ることが最優先だったから。
でも、もう大丈夫なんじゃないですか?
Kさん本来の火(華やかさ)が発揮されるために、
まずどうしたらいいのか?
Kさんに意識を向けて、イメージをしてみます。
うん。髪だな。
その真っ黒な髪が、
抑制の象徴になっているように感じました。
「まずは、髪を明るくしてみません?けっこう明るくしちゃった方がよさそうに感じます。」
「やってみます!」
Kさんの目に、光が宿りました。
「なんか、心も軽くなりました!」
過剰なブレーキが外れたから、かもしれませんね。
本来の自分に還るための、第1歩。
Kさんとは来月もお会いする予定になっています。
どんな髪になっているのか。
どんなKさんになっているのか。
いまから楽しみです♪