こころとからだ

男性に触れられると、蕁麻疹が出てしまう。

今年の1月から月1ペースで通っていただいている、Aさん。

過去の壮絶な経験がトラウマになり、
男性に触れられることに強い抵抗が。

男性に触れられると、首や腕にじんましんが出てしまう。

「僕は大丈夫なんですか?」

「私の中で、照喜名さんは性別を超越しているので。」

そうなんですね。

見た目はオスの中でもだいぶオス寄りな方なのに笑

「実はちょっと前から美容鍼灸に通い始めたんです。」

「顔にたくさん鍼を打つやつですか?」

「そうですそうです。」

その美容鍼に、先日も行ってきたそうなんです。

施術スタッフさんが何人かいて、特に指名などはしておらず、その時にタイミングが合う人に担当してもらっていたと。

いままでの担当が全員女性だったこともあり、女性ばかりだと思い込んでいた。

そしたら!

男性の担当になった。

え?男性もいたの?

ヤバい。

どうしよう。

帰ろうかな。

でも、ここで帰ったらなんか申し訳ないし。

触れられるのは顔だけで、身体には触れられないから、それなら我慢できるかもしれないし。

受けてみることにしよう。

「顔の鍼の前に、全身の状態もチェックさせてくださいね。」

え!?

いやー!

やめてー!!

肩に触れられる。

・・・ん?

意外と大丈夫かも。

でも、もしかしたら施術後にじんましんが出るかもしれないけど、その時はしょうがない。

これまでも、男性に触れられると数時間後~翌日に、必ずじんましんが出てきたそうなのです。

なのですが。

今回は、施術後もまったく大丈夫で、なんの異変も起こらなかったと。

・・・というような話を、喜び半分・驚き半分のような感じで、テンション高くご報告いただきました。

Aさんにとっては、かなりビックリする出来事だったようで。

「少しずつ緩んできて、自分でも気づかないうちに許容量が大きくなっているのかもしれないと思いました。」

「男性に触れられても、大丈夫になった。」

たったそれだけ、ではないのです。

Aさんご自身がおっしゃったように、「許容量が増えた」ということなんですね。

そしてそれは「男性に触れられること」だけではなく、他のいろいろな面にも影響しているはずなんです。

身体面だけではなく、心理面にも。

「男性に触れられること」が大丈夫になった。

それはあくまでも変化の象徴のひとつでしかなくて。

その変化の本質としては、

<AさんがAさん自身のことを、過去のことも含めて、受け容れられるようになってきた。許せるようになってきた。>

ということなのではないかと。

しらんけど。

以前は誇張なしに鉄板のようだった肩~背中あたりも、まだ表面だけですが、柔らかくなってきました。

芯まで緩むころには、Aさんどう変化されているのでしょうねぇ。

楽しみですね。

「ここはわたしにとって、素の自分が出せる、とても大切な場所です。」

とおっしゃってくれました。

「だから毎月ここにくるのが楽しみなんです。」

と。

ありがとうございます。

ほんとうにうれしいです。

Aさんがきてくれること、僕も毎回楽しみにしていますよ。

どんなつまらないオヤジギャグでも、爆笑してくれるから(そこかい)

今日は「昼でも、やかん」で笑ってくれました。

ありがとうございました。