こころとからだ

読売ジャイアンツの低迷から学ぶ、健康づくりの本質。

小学生の頃から「週刊ベースボール」を愛読するような、
プロ野球オタクでした。

贔屓チームは、読売ジャイアンツ(巨人)

その巨人。

ここ2-3年、低迷中です。

その理由。

いろいろ言われていますが。

その中のひとつ。

「補強に頼り過ぎてきた」

巨人には、ブランド力があり・・・ました(過去形)

そのブランド力を活かし、
他球団の主力選手を引き抜くことで、
強いチームをつくってきたのです。

今のようにインターネットが普及する前、
テレビや新聞の影響力が強かった時代は、

「野球といえば巨人」

のような感じでした。

地上波でも毎試合のように巨人戦が中継されていました。

ですが、
時代とともに地上波での野球中継は減っていき、
今ではCS放送やネット配信などの有料サービスで視聴するようになってきました。

(僕もスカパープロ野球セットに加入しています)

で、そのCS放送やネット配信などでは、
12球団すべての試合が観られるのです。

地上波でほぼ巨人戦だけが流されていた時代とは違って。

まぁそういうこともあって、
巨人は昔のように「特別な球団」ではなくなってきた。

ブランド力も落ちてきた。

なので、
野球選手にとっても、
「憧れの球団」
ではなくなってきたのです。

そして、
今でもそれなりの人気球団でお金もある方だとはいえ、
親会社が斜陽産業である新聞社だということもあり。

他にもっとお金のあるチームが出てきて。

ブランド力も落ち、
圧倒的な報酬も払えない。

そして最近は、
バリバリの一流選手はメジャーリーグに移籍することも増え。

そういった理由で、
以前のように他球団の主力選手を補強する、
ということができなくなってきたのです。

毎年のように他球団から補強することで、
チーム力を維持してきた巨人。

それができなくなってきた。

そりゃ弱くなります。

逆に最近強いチームは。

チームの生え抜きがしっかり育ったチーム。

特に生え抜きの若手が活躍すると、
チームに「勢い」が出てきます。

やはり基本的には、

チームの「生え抜き選手」が、
そのチームの「軸」となるのです。

「軸」がしっかり機能しているうえで、
足りないピースを補強で埋める。

それがチームづくりの基本なのかもしれません。

野球に限らず、あらゆる組織づくりにおいて。

もちろん業態や戦略によって、
例外はあるでしょうけど。

そして、

<軸をしっかり機能させ、その上で必要なピースを外から補う>

これは組織づくりに限らず、
健康づくりにおいても大切なところだと思うのです。

逆に、

<軸を疎かにして、安易に外からの補強に頼りすぎる>

これだと、
組織も、健康も、
ブレやすく脆くなってしまいやすい。

それが、
最近の巨人から学んだ大切なことの1つ。

そして、もう1つ。

巨人のバッターは、
ホームランを打てる選手は数多く揃っていますが、
「小技」を使える選手が少ない。

もちろんホームランは魅力的なのですが、
そうそう出るものでもない。

粘って相手投手に多くの球数を投げさせるとか。

それによってフォアボールをもぎ取るとか。

アウトになるにしてもランナーを次の塁に進めるとか。

俊足で相手ピッチャーや守備にプレッシャーをかけられるとか。

派手なホームランを期待できるバッターはたくさんいても、
そういう地味な小技を使える選手が少ないのです。

ボクシングでいうと、
強烈なストレートパンチはあっても、
じわじわダメージを蓄積させるジャブがない。

派手な一発ばかりを狙って、
地道に確実にポイントを稼ぐことができないのです。

これも、健康づくりでもいえることで。

「●●は●●に効く!」みたいな、
即効性を狙った派手な一発逆転狙いの方法って、
確実性が低いのです。

派手さはなくても、
ジワジワ攻め続ける方が、
結果的に成果が出やすい。

ちなみに巨人と同じセリーグの首位は阪神なのですが。

その阪神、
ホームランの数は巨人の半分以下なのに、
得点数は巨人より多いのです。

<派手な一発狙いに偏らず、確実性の高いことを地道に積み重ねる>

これも野球に限らず、
健康づくりやあらゆることに共通する大切なポイントなのかもしれません。

そんな巨人ですが、
楽しみな部分もみえてきています。

これまでよりも、
生え抜きの若手を積極的に起用するようになってきた。

<完成品を買ってくる>

ことに力を入れていたのが、

<種を蒔き、育てる>

ことの重要性・必要性がわかってきたのかもしれません。

そうしないと勝てないことに気づいたのかも。

その種から、少しずつ芽が出てきています。

2-3年後には優勝争いができるチームになっているかも。

目先の勝敗に一喜一憂するだけではなく、
そういう長期的な視点で応援するのもまた楽しいです。