こころとからだ

安心感は「得る」ものではなく「ある」もの。

今日、はじめてご来店いただいたAさん。

施術後のご感想。

「施術中、安心感がありました。
でも逆に、普段は不安な状態で過ごしているのかもなと。」

シンプルだけど、深いなぁ。

そうですよね。

普段から安心感とともに過ごしていたら、
「安心感が標準装備」になるので、
施術中に改めて安心感を感じることはできない。

不安な状態で過ごしているから、
安心感を感じることができた。

逆に、
安心感を感じられたことで、
普段は不安な状態で過ごしていることに、
気づくことができた。

のかもしれません。

寒さを知っているから暑さを感じられる。

悲しみを知っているから喜びを感じられる。

逆も然り。

安心感を感じられたから、
普段の自分が不安な状態で過ごしていることが、
わかった。

ということは。

安心感を感じなかったら、
普段の自分が不安な状態で過ごしていることにも、
気づけなかった。

不安な状態が、普通の自分で。

不安な状態に、慣れてしまって。

不安な自覚がないから、違和感も感じない。

そうなっていたのかもしれません。

でも、安心感を体感したことで、
まず「普段の不安な自分」とのギャップを体感できた。

ギャップを感じられると、違和感が生じてきます。

その違和感を元に「なにが不安なんだろう?」と、
不安の原因に意識が向けられるようになる。

ところで、
僕はAさんに安心感を「与えた」わけではないんですよ。

僕はただAさんのカラダからのサインに従って、
手をあてていただけ。

カラダは自身がどうすればニュートラルに戻れるか、
知っているんですよ。

なので、僕は外からあれこれジャッジをせず、
ただシンプルにそのサインを通りに手をあてるだけ。

すると、少しずつニュートラルに戻っていくんです。

自然に。

自身がニュートラルに戻っていく過程の感覚を、
Aさんは「安心感」と感じた。

別に、僕が与えたわけではないのに。

ということは、
Aさんの中に「元々あった感覚」なんですね。

その「安心感」は。

元々あったのに、
余計なものがいろいろくっついて、
感じづらくなっていた。

安心感を感じづらくなっているから、
不安になる。

そのいろいろくっついていた余計なものも、
僕が外したわけではなくて。

Aさんのカラダはその外し方も知っていて、
外す力も持っていて、
僕はただその力が働くためのサポートをしていただけ。

安心感を与えようともしていないし、
余計なものも外そうともしていない。

流れる雲をボーっと眺めるように、
ゆるんで調っていくカラダをボーっと眺めているだけ。

Aさんのカラダからの指示に従って、
そこに手をあてて、
ボーっと眺めているだけ。

なにも与えようとしていないし、
なにも外そうともしていないし、
なにかを変えようともしていません。

そうやって関わることで、
Aさん本来の心地良さを、
Aさんのカラダのチカラで、
Aさんに合ったペースで、
自然に取り戻していくことを、
知っているので。

ということで。

「安心感がほしい」

と思っている方。

それは外側から得るもの・与えられるものではなくて、
すでにあなたの中に「ある」のかもしれませんよ。

しらんけど。

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