本日ご来店いただいたMさん。
ご予約の際のLINEで
「幼少期から耳が不自由で、口の動きを読んでコミュニケーションをとるので、もし差し支えなければマスクを外すか、筆談してもらえますでしょうか。」
とのことだったので、ホワイトボードを準備しました。
が、結果としては、ほとんど不要。
「読唇術」で、ほぼ滞りなく会話ができました。
いやぁ、すごい。
お住まいは、西日本。
「東京へは、なにか用事があったんですか?」
「いえ、ここに施術を受けにくるのがメインです。」
そうなんですか?!
それはそれは。。。恐縮ですが、光栄です。
これまでのお仕事が、会話によるコミュニケーション必須のお仕事で、でもコロナ禍によるマスク着用の影響でコミュニケーションをとることができなくなり、退職されたと。
そうですよね。口の動き、わからなくなりますもんね。。。
「でもそれをきっかけに、新たな道を模索してみようと。」
コロナの「せいで」ではなく、コロナを「きっかけに」しようとされている。
すごいなぁ。
強いなぁ。
「照喜名さんのことは数年前から知っていたのですが、最近ふと思い出して、検索して、なんとなく『行かなきゃいけない』と感じたので、来ました。」
なんとなくの感覚で、わざわざ東京まで。
そんなに存在感のある「ハラの声」をお持ちなのであれば。
アタマで考えなくても、そのハラ感覚の存在感をより引き出すことができれば。
自然に、導かれるように、次の道が決まりそう。
きっとあるんですよ、次のお役目が。
僕の手あてが、そのきっかけになればいいなぁ。
まず、あたまに触れます。
そのわずか30秒後くらいに、大粒の涙が。
「感情は動いてないのに涙が勝手に溢れてくるって、初めての経験です。」
なにかを手放したかったのかもしれませんね、涙という手段で。
そのために、わざわざ東京まで。
アタマでは、すぐにわからないかもしれない。
でもカラダは、ちゃんとわかっていますから。
きっと大丈夫です。
なんかよくわかんないけど、西日本から東京まで施術を受けにきちゃったんですよね。
それです、それ。
「なんかよくわかんないけど、なんか気になる」
それを大切にしていけば、探し物が見つかるはずです。
決断は、感覚で。
決めた後に具体的にどう動くかを、思考で。
思考で決断しようとしないでくださいね。
考えているうちに、その大切な感覚に蓋をしてしまうかもしれないので。。。
夜行バスで帰るそうです。
たくましいなぁ。
またお会いできる日を楽しみに。
ありがとうございました。