食事をする前の「いただきます」
あれは、なんのためにやるのでしょうか。
僕は幼いころから「感謝のため」と教育されてきました。
とても大切なことですし、
必要なことだと思います。
その「感謝」に加えて。
カラダに関わる仕事をしてきて、
見えないエネルギーを感じたり調整したりするようになって。
「いただきます」には、
もうひとつたいせつな役割があることに気づきました。
それが、「調和」の役割です。
目の前の料理は、
その時点ではまだ自分にとっては「異物」です。
が、その料理を食べ、
消化吸収する過程で、
「異物」が自分自身へと「同化」していきます。
理論的には、
咀嚼（かむ）や嚥下（のみこむ）などの行為のほか、
胃腸などの消化器系臓器や消化酵素などの働きによって、
異物が同化していきます。
それは「みえる世界」の話。
それに合わせて「みえない世界」で、
食べ物と自分をあらかじめ調和しておく。
まぁ、僕の感覚的な話なので、
断言はできませんが。
もしそうだと仮定して。
「みえない世界」である程度エネルギーを調和させておくと、
「みえる世界」での消化吸収の負担が減ったり、
その食べ物へのカラダのストレス反応が減ったりする可能性がある。
かもしれません。
実例として。
慢性的な胃の不調があり、
食事をすると毎回胃が重く苦しくなる、
というお客さんがいました。
その方に、
↑のような話をして、
「食事の前に『いただきます』で『調和』してみましょう。」
と、ご提案しました。
その方は素直に実行されて。
すると、食事後の胃の不快感がどんどん軽減されてきた、と。
おぉ！よかった。
胃をはじめ消化器系に不調がある方は是非試してみてほしいですし、
不調がなくてもエネルギー的な調和をしてから食べることで、
消化吸収効率がアップし胃腸の負担が減り、
カラダのストレス反応が軽減する可能性があります。
じゃあ、具体的にどうやるのか？
ただ単に「いただきます」を口にするだけでは、
ちょっと甘いというか、
効果が出づらいかもしれません。
僕がポイントだと感じているのは、
むしろ「いただきます」という「言葉」よりも、
「手を合わせる」という「行為」の方です。
経験上、
というか感覚的に、
「合掌」という行為には、
「調和」のエネルギーが宿ります。
「ちゃんとできれば」ですが。
じゃあ「ちゃんと合掌をする」って、どういうことなのか。
感覚的なものなのでアレですが、
文章でお伝えできる範囲で書いてみますね。
①⇒全身をリラックス
②⇒丁寧に（柔らかく）左右の手を合わせる
※手・腕・肩をはじめ全身のリラックスを保つ
※なるべく思考を鎮めてボーっとする
③⇒②の状態のままでしばらくいると、
自然に両手の密着感が増していき、
そして自然に手が温かくなってきます。
（リラックスできていれば）
④⇒③の状態になったら、
その状態・感覚を保った上で、
これから食べる料理にぼんやり意識を向けます。
この①～④がうまくいくと、
料理と自分自身のエネルギーを調和できます。
根拠は、僕の感覚でしかないですが。。
こういうことを書くと、
「何秒くらいやれば調和できるんですか」
などという質問を受けることがありますが。
それはわかりません。
どれくらい丁寧な合掌ができているかにもよりますし、
料理と自分の相性が元々どれくらい合っているか（合っていないか）にもよります。
元々相性が合わないものと調和するときは、
やはりそれなりの時間がかかることが多いですからね。
あとは合掌の深さによっても、
必要な時間は変わってきます。
その辺はもう、
感覚的なところなので、
コレ！という答えはありません。
ただ！
①～④の合掌をして、
それと同時に「いただきます」と声に出す。
それを食べる前に続けていれば、
続けているうちに、
なんとなく感覚が掴めてくると思います。
感覚がわからないからやらない、
じゃなくて。
やっているうちに感覚がわかってくる、
のです。
しらんけど。
さきほども書きましたが、
胃腸など消化器系に不調がある方は是非試してみてほしいですし、
不調がなくても調和をしてから食べることで、
消化吸収効率がアップし胃腸の負担が減り、
カラダのストレス反応が軽減する可能性があります。
仮に効果がなかったとしても、
しっかりいただきますをすることによるデメリットは、
ないわけですから。
やって損をすることではないと思います。
合掌で調和しようとすることで、
結果的に「感謝」も深まるかもしれませんよ。
ちょっと怪しい話だったかもしれませんが、
共感できる方は試してみてくださいね。
最近、丁寧に合掌をしてから、いただいた料理。
うちの店から徒歩10分くらいです。
めちゃ美味しかったです！
ではでは、ありがとうございました。
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