僕だけじゃなくて、
多くの整体師・セラピスト・ボディワーカーさん等々が、
「カラダとの対話」
をされていると思います。
それぞれの感覚・感性があり、
それぞれの方法があると思いますが。
まず僕が<カラダとの対話>に出会ったのは、
20年以上前。
筋肉の反射でカラダの快・不快の反応がわかる、
というものでした。
その後受講したセミナーで同じようなものを紹介され、
しばらく筋反射の習得に必死に取り組み。
その後は自己流で「皮ふ反射」を使うようになり、
今に至ります。
その中で経験的にわかったことなのですが、
カラダは直接入った刺激に対して快・不快の反応を出すのはもちろん、
「イメージ」などにも反応します。
例えば施術時にお客さんのカラダに向けてイメージを投げかけると、
お客さんが自覚していなくても、
無意識下でお客さんのカラダが反応してくれるのです。
言葉を投げかけても、
その言葉のエネルギーをキャッチし、
快・不快の反応を出してくれます。
やはり、無意識下で。
と、そんな感じで、
僕は施術では、
実際に声に出さなくても、
「心の中で言葉をお客さんのカラダに投げかけ、
その反応を受け取る」
という感じのことをしています。
最初は快不快の反応をキャッチするだけだったのですが、
10年以上もこういうことを繰り返していると、
だんだんカラダから返ってくる反応を言語に変換してキャッチできるようになってきました。
もちろん、僕の感覚的なものでしかないですが。
施術中は常にお客さんのカラダとおしゃべりをしています。
どんな感じでおしゃべりをしているのか、実例を。。。
わかりづらくなるので、
お客さん本人と声を出しての会話は省き、
水面下の無言の会話のみで。
施術では、
だいたいまず最初にベッドに腰かけていただき、
肩に触れながらカラダとの対話をはじめます。
照喜名「よろしくね。どこから触れればいい?」
カラダ「せやな。仰向けで後頭部からやな。」
「後頭部ね。この辺でいい?」
「ちゃう。全体的にもう少し上。」
「ここ?」
「左手だけもうちょい外」
「こんな感じ?」
「そう。でも左手の指先がちょっと力んでんな。」
「今はどう?」
「ええな。その感じでしばらく触れといて。」
「しばらくってどれくらい?」
「結構かかるな。15分~20分くらいやな。お前次第やけど。」
「OK」
数分後。
「左右の手、ちょっとだけ外にずらしてくれへん?」
「こう?」
「右手いきすぎ。1ミリ戻って。」
「ここ?」
「そう。」
数分後。
「そろそろいい感じじゃない?別の場所いく?」
「まだ。」
数分後。
「そろそろどう?」
「まだ。」
数分後。
「もうええで。次は耳や。」
・・・なぜかカラダ側がエセ関西弁になってしまいましたが、
施術中はこんな感じでずっとカラダとおしゃべりしています。
カラダは自身がどうすれば調うかもちろん知っているので、
僕に求められるのはなるべく先入観を入れずに、
なるべくニュートラルで在ること。
施術者に思い込みがあると、
カラダと対話をする上でその思い込みも反映されてしまいます。
施術者としての経験や知識が増えれば増えるほど、
思い込みが強化されていきやすいのも事実。
なので、
それを自覚した上で、
経験や知識はあくまでも可能性のひとつとして引き出しに入れておき、
あらゆる可能性を否定せずに関われるように、
そういうことを心掛けながら、
施術に入るようにしています。
ではでは、ありがとうございました。
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