こころとからだ

なぜ“仕事後の1杯”は格別なのか

ほとんどの人が仕事となるとプライベートよりも

「きっちり・ちゃんと」

のエネルギーを使っています。

プロの責任感。素晴らしいです。

素晴らしいのですが、
人それぞれ「心地良い=負担にならない範囲」というものがあって、
そのキャパを超えて「きっちり・ちゃんと」を使ってしまうと、
どうしても生理的なレベルで不快感が生じてきます。

「きっちり・ちゃんと」のエネルギーは、
五行だと「金」

責任感・義務感で「金」のエネルギーを盛り気味に使ってしまっている方、
少なくないと思います。

でも、さっきも書いたように、
過剰に使ってしまうと生理的に不快感が生じてしまう。

だからその「過剰なきっちり・ちゃんと」を
本能的に抑えたくなるんですね。

五行の相剋関係では、
「金」のエネルギーを抑えてくれるのが「火」のエネルギーです。

「火」で「金」を抑える。火剋金。

「火」のエネルギーは「ぱぁ~っ」と開放・解放するエネルギー。

特に1杯目のビールの最初のひと口をグビグビ呑んだあとって

「ぷはぁ~」

となりますよね。

その「ぷはぁ~」が
典型的な「火」のエネルギーです。

で、
その「ぷはぁ~(火)」が
「きっちり・ちゃんと(金)」から解放してくれる。

だから、心地良いんです。

ビールじゃなくても、
お酒って理性をゆるめてくれますよね。

良くも悪くも。

理性がゆるむと、
ココロとカラダのバリアもゆるみます。

「理性」は「きっちり・ちゃんと」の「金」のエネルギー。

その理性をゆるめるお酒は、
「火」の要素が強い。

「きっちり・ちゃんと」をゆるめるために、
お酒の力を借りたくなる。

普段「きっちり・ちゃんと」を強く発揮しすぎている人ほど、
それが解けたときの反動(反対側のエネルギー)も強く出てしまいがちです。

お酒が入ると「よくしゃべるようになる」「よく笑うようになる」「明るくなる」ということが起こるのは、
お酒によって「火(外向きのぱぁ~のエネルギー)」が活性化された状態です。

そういう明るい系じゃなくて、
グチグチ愚痴が止まらなくなったり、
泣き出す人もいますね。

愚痴とか泣き出すって
「溜め込んでいたエネルギーを外に解放する」
という意味では、
やっぱり「火」の「解放」なのです。

ちなみに「溜め込む」というエネルギーは五行だと「水」なのですが、
「水」ががんばりすぎていると「火」のエネルギーは発揮しづらくなります(水剋火)

が、アルコールの力によって「火」が目覚めてくると、
相対的に「溜め込む力(水)」より「解放する力(火)」の方が強くなり、
溜め込んでいたもの(愚痴とか涙とか)が出てきやすくなります。

ということで、

「きっちり・ちゃんと」しすぎている人や、
「溜め込んでいること」が多い人は、
バランスをとるために無意識レベルでアルコールを欲しやすくなるかもしれません。

そしてさらに!

お酒は「さみしさをまぎらわせる」こともできます。

お酒は「火」のエネルギーを引き出してくれる。

「さみしさ」は「金」のエネルギーです。

「金」って「きっちり・ちゃんと」のエネルギーじゃなかった?

はい、そうです。

「きっちり・ちゃんと」も「金」のエネルギー。

「さみしさや悲しさ」も同じ「金」のグループなのです。

「金」って「キュッ」と引き締まるエネルギーのこと。

「さみしい」も「キュッ」のグループ。

「金」を抑制するのは「火」のはたらき(火剋金)

「さみしい(金)」を「お酒(火)」で抑制できるのです。

もちろん、さみしさの種がなくなるわけではないので。

一時的にまぎれるだけなのですが。

やりきれないさみしさを一時的にでもまぎらわせるために、
お酒に手を伸ばしてしまう。

さみしさが強いほど、
それをまぎらわせるために強いお酒かお酒の量が必要になります。

キャパを超えてお酒を吞み過ぎてしまう方の中には、
そういうパターンも少なくないと思います。

お酒を例に出しましたが、
もちろんお酒以外にも「火」のエネルギーを発揮させる方法は、
無数にあります。

「きっちり・ちゃんと」や「さみしさ」を抑えたり、
溜め込んでいるものを解放したり。

「火」のエネルギーを適度に発揮することで、
そういったバランスをとることができる可能性があります。

「火」のエネルギーを快適に発揮させる方法は、
↓のセミナーでご紹介します。

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