わたしたちは純粋に五感で感じているつもりなことでも、
実は少なからず思考でつくられた先入観によって、
<好き⇔嫌い>や<快⇔不快>を判別しています。
五感に入る刺激は全く同じものだとしても、
先に入ったイメージ(先入観)が変われば、
感覚への刺激に対する印象も変わってしまうのです。
極端な例を挙げると。
居酒屋で、同じ泡盛を飲むとして。
「この泡盛は全然人気ないんですよ。
全然オーダーも入らないので近々メニューから外そうと思ってます。」
って言われてから、飲むのと。
「この泡盛は、
あの安室奈美恵さんも『泡盛の中で1番これが好き!』って言っていたもので、
うちの店でも圧倒的に人気ナンバーワンなんです!」
って言われてから、飲むのと。
たぶん、多くの人は、
味の印象が大きく変わりますよね。
同じ泡盛を飲んだとしても。
五感ってそれくらい、
先入観からの影響を受けやすいんです。
でも、
ほんとうに純粋に自分の五感だけで感じた印象なのであれば。
それが一般的に人気があろうがなかろうが、
スーパースターが愛用してようがしてなかろうが、
そんなことには影響されないはずなんですね。
でも、
多くの場合、
純粋に五感で受けた感覚よりも、
思考で受けた先入観の方に惑わされてしまう。
まぁそれも人間らしくていいっちゃいいのですが、
そんなことばかりを繰り返しているうちに、
少しずつ「純粋な五感」が鈍くなっていきます。
で、
「純粋な五感」が鈍ってくると、
どうなるのか?
「自分がほんとうに好きな(嫌いな)もの」
が、わからなくなってきます。
好きとか嫌い、
あるいは快や不快って、
本来は感覚的に感じるものですが、
それを思考による先入観で選別してしまうようになるのです。
すると、
「純粋な感覚」では嫌いだったり不快だったりするものでも、
思考による先入観で好きだったり快に感じたりしてしまう可能性があります。
それのなにがヤバいのかというと・・