こころとからだ

「いや・・・」「でも・・・」否定から入る人。

自分を変えたくてアドバイスを求めているはずなのに、感じたことをお伝えすると、

「いや・・・」
「でも・・・」

と、否定から入る返しをされる方がいます。

「わたしはこうだから。」

その鎧が強ければ強いほど、「そのわたしに合わない提案」をされると、否定したくなります。

でも、「わたしはこう。」という強い思い込みの中で生きてきて、その結果が現状なのではないですか。

その現状を変えたいのだとしたら、思い切ってその思い込みの枠を外してみることも必要なのではないでしょうか。

自分のことは自分で気づけないことも多い。

他人を通すことで、はじめて気づけることも多い。

それなのに他人からの言葉に対して否定から入る癖があると、

「この人には言っても無駄だな。」

と解釈され、本音のアドバイスをしてもらえなくなる可能性があります。

頑固さも良し悪しで、信念となり個性となることもあれば、その鎧によって変化・成長のチャンスを寄せ付けなくなってしまうこともあります。

でも、深く傷ついていると、自分自身を守ることに必死になります。

そんなときに「こうしてみたら?」というアドバイスを受けると、傷ついた繊細な心は自分自身を否定されたように感じてしまうから、抵抗する。

そんな時は変化・成長の前に、傷を癒していくことが優先です。

傷を癒していく段階で必要なのは、変化のための提案よりも、現状への共感。

若い頃の僕はそれがわからなかったから、ガチガチに自分を守る鎧をまとっている人に、良かれと思って変化のための提案を押し付けていました。

そんなことをしたら、抵抗・反発をされるか、より傷つけてしまう。

だから、癒しが必要な段階の方には、言葉で、あるいは手で、こう伝えます。

「あなたは、そのままでいい。」

その段階を経て変化・成長のタイミングがきていると感じる方には、「こうしてみたら?」と提案をすることもあります。

でもその提案を「いや・・・」「でも・・・」と返されたら、癒しモードに戻ります。

否定から入るのが、悪いわけではありません。

自分の心を守るために、無意識に備わった防御反応だから。

癒しが必要な段階では、それでいい。

ただ、次のステップに進むために=現状を変えるためには、「わたしはこうだから。」の鎧を、勇気を出して脱ぎ捨てることも必要になるかもしれません。

自分がつくった「わたしはこうだから。」の枠に自分を閉じ込めてしまっている方、少なくありません。

気持ちはわかりますが、でもちょっともったいないなぁと感じることもあります。

僕自身にもそういうところがあるから、気になってしまうのだろうなぁ。