経験上、慢性的な心身の不調に悩まされている方の多くは「人間関係のストレス」も抱えています。
もちろんそれだけが不調の原因というわけではないですが、人によってはそれが原因の大部分を占めていることも。
僕にとっても例外ではなく、だからこそ「人間関係のストレスを軽減すること」は永遠のテーマになっています。
で、そこと向き合ってきた結果、特にこの10年くらいでプライベートにおいても仕事においても、人間関係のストレスを感じることが激減しました。
なんでそんなに変われたのだろう?
というところを、僕の趣味でもあるウエイトトレーニングで例えます。
まず、「人間関係のストレス」が「バーベル」だとします。
「ストレスの強さ」が「バーベルの重さ」
バーベルの重さがつらく感じてしまうのは、大きく分けて3つの理由があります
①バーベルの重さが自分のキャパを超えている
②トレーニングフォームが崩れている
③コンディション不良
まず①の場合。
これはもうどうしようもないので、できる限り距離を置きましょう。
無理にチャレンジすると、潰れます。
次に②。
重さはキャパの範囲内でも、崩れたフォームでトレーニングをするとケガをします。
まずはしっかりフォームを適切にすること。
そして③。
疲れが溜まっているとかコリでガチガチとか栄養や睡眠が不足しているとか。
まずはメンテナンスや休息が必要。
とりあえず①はすぐにどうこうできる問題ではありません。
キャパ超えなので。
でも、②と③は、自分の心がけ次第でなんとかなります。
ちなみに今の僕は150kgくらいのバーベルを担いでスクワットをします。
それくらいの重量が、適切な負荷。
が、200kgを担げと言われても、無理です。潰れます。←①
かといって150kgなら余裕なのかというと、そうではありません。
フォームが崩れていたら150kgでも腰や膝などを痛めるでしょうし←②
睡眠不足の状態でも難しいです←③
なにが言いたいのかというと
「その人間関係のストレスは、完全に①だけの原因ですか?」
ということ。
完全に①だけなのだとしたら、逃げた方がいい。
逃げられないなら、なるべく距離を置く。
なんとかして被害を最小限に食い止める。
ただ②や③の影響もあるのだとしたら、それは改善できるかもしれない。
崩れたフォームでトレーニングをしてケガをしても、それはバーベルのせいではないですよね。
体調が悪い状態でトレーニングをしてカラダを壊しても、それもバーベルのせいではありません。
では人間関係においての②「適切なフォーム」をつくるには、どうすればいいのか?
トレーニングにおける「フォーム」とは、人間関係における「関わり方」です。
バーベルが重いからケガをしたわけではなく、バーベルとの関わり方(フォーム)が崩れていたからケガをしたのかもしれない。
人間関係も、関わり方が変わることで、受けるダメージが変わる可能性があるのです。
僕はこの「他者との関わり方」を、いつも講座のテーマにしている「陰主陽従」や「陰陽調和」の在り方から、少しずつ学び・気づき、実践してきました。
手あてとか瞑想とか、その他ボディワーク全般です。
その感覚が少しずつ浸透してくると「人間関係のフォーム」が適切になってきて、ダメージを受けづらくなってきました。
そして③はそのまま、食事や睡眠、メンテナンスやリフレッシュ、休息を大切にする。
・・・ということで、人間関係のストレスに悩まされている方。
相手(バーベル)がどうこうの前に、
「人間関係を構築する上で自分のフォームが崩れていないか?=自分の他者との関わり方に問題はないのか?」←②
「自分自身のコンディションを調えるためにできることはないか?」←③
というようなところを自問自答してみるといいかもしれません。
ちなみに、あたり前ですが、いきなり150kgを担いでスクワットができたわけではありません。
「すこしだけキャパを超えるストレス」をかけ続けた結果、徐々に扱える重量(ストレス)を増やすことができたのです。
トレーニングって、そういうものですね。
トレーニングにおけるキャパが筋力なのだとすると、人間関係においてはなんでしょうか?
人間関係におけるキャパとは、「相手を認める・受け容れる・許す力」です。
「相手を認める・受け容れる・許す力」・・・それを僕は陰陽五行の学びによって少しずつ身につけてきました。
150kgの筋力がつくと、100kgが楽に感じられるように。
「相手を認める・受け容れる・許す力」が増すと、以前ならストレスに感じていた人間関係も楽になるかもしれません。
ただ、200kgには立ち向かいません。
無理なもんは無理なので。
そういう負荷がかかりそうになったら(そういう人と関わることになりそうになったら)ダッシュで逃げます。
いつか200kgを担げるようになった自分もみてみたいですね。
トレーニングで、ではなく、人間関係において。
いまはどうしても無理な人を認め・受け容れ・許せるようになっている自分。
そのためには陰陽五行をもっともっと腑に落としていくことかな。



