カラダに鉛が入っているかのように重ダルく、疲れが抜けない。
眠りも浅く、朝もすっきり起きられない。
できることなら、ずっとベッドで横になっていたい。
お客さんの訴えです。
カラダに触れ、カラダに訊いてみます。
「我慢」に強いストレス反応が。
「カラダからは『我慢』にストレス反応が出ました。心当たりありますか?」
「『我慢』ですか?うーん。特に思い当たることはないですけど。。。」
「そうですか。」
重い慢性疲労も睡眠の浅さも「腎」が消耗していることが多い。
そして「我慢」の蓄積も「腎」を消耗させます。
我慢しすぎて、自分が我慢していることさえわからなくなってしまったのでは?
我慢を実感するのがつらいから、麻痺させているのでは?
と感じましたが、ご本人が「我慢はしていない」と仰るので、特に深掘りせず。
カラダからの指令に従って、手あてをおこないました。
「普段手が空いたときに、腰のこの辺に手あてをしてもらえますか?ただ手をあてるだけでいいですので。」
「はぁ。。。」
施術後も、まだ腑に落ちない様子。
が!
その翌日、こんなメールが。
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あのあと電車でも帰ってからも、教えられた場所に手あてをしていました。
そうしていたら、わかりました。
わたしやっぱり我慢してました。
我慢していたいろいろなことが出てきました。
出てきたらすごくイライラしてきました。
全部、夫のことでした。
帰ってきた夫に全部ぶつけました。
体が震えてきて涙も出てきました。
でも出し切ったらとってもスッキリして。
「こんなの何年ぶり?」というくらい熟睡できて、朝もスッキリ目覚められました。
夫は朝になっても凹んでいましたがw
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たぶん我慢によって押し込められていた腎(水)の気が手あてによって巡りだして、水⇒木と流れて、木(肝)の「イライラ」によって発散された、のだと思います。
しらんけど。
我慢だけじゃなくて、怒りとか不安とか悲しみとか寂しさなどのネガティブな感情を
「麻痺させてわからなくしている」
というパターンは、珍しいことではありません。
麻痺させて封じ込めておくことで、表面的には平穏でいられます。
が、水面下ではジワジワと心身を蝕んでいるかもしれない。
「痛み」もそうですね。
カラダが調い気が巡りはじめることで、麻痺させていた痛みが出てくることもある。
水面下に起こっている問題を解決していくには、その問題を表面化させて向き合う・受け入れる必要が出てくることもあります。
水面下でそっと改善していくこともありますけどね。
できればそっちの方がいいですよね。
僕もなるべくそうさせてあげたいと思うのですが、それは僕がコントロールできることじゃなくて、それぞれのカラダが決めることなのです。
すべての問題に向き合う必要なんてなくて、気づかないフリをしておく方が都合が良いのなら、それはそれでアリだと思います。
僕にも気づかないフリをしている問題はあるし、全くない人はいないと思うので。
ただそれが蓄積しつづけると心身に悪影響が出てくることもあるので、どこかでハラを括るタイミングが必要かもしれません。
あるいは、強制的にハラを括らされるような出来事が起こるかも。
しらんけど。



