こころとからだ

失うのがこわい。

先日オンラインセッションを受けてくださった、同業者のAさん。

お話しするのは数年ぶり。

整体院を開業されていて、施術のほか講師業もされている。

そこは僕と同じ。

ただ!

売上額が全然違う!笑

「ここだけの話」で教えてくださったのですが、すごすぎる。

僕がどうあがいても届かない売上額。

外からみると、順調そのものに見える。

ただ、ご本人いわく。

「以前(売上が増える前)よりも不安が増していて、以前よりも仕事が楽しくない。」

と。

その結果イライラすることが増えて、人間関係(主に家族)に悪影響が出てきている、と。

それをなんとかしたい、と。

そういうご相談でした。

120分もお時間をいただき、いろいろ話しました。

具体的なことはここには書けないのですが、Aさんのココロに起こっていることを一言でまとめると、

「失うのがこわい。」

が強くなりすぎている状態のように感じました。

Aさんご自身も、自覚アリだと。

不安というのも、ほどよくあった方がいいと思うんです。

不安があるからこそ謙虚になれたり、不安が行動の原動力になったり。

ただ、不安が強すぎると心がすり減っていく。

せっかく経営をがんばってきて、ここまで売り上げを伸ばしてきたのに。

望んできた結果を得たのに、得たものが大きくなればなるほど、それを失う不安も大きくなっている。

失いたくないから、守りに入る。

守りに入るから、ほんとうにやりたいことができなくなってきて、仕事が楽しくなくなってきた。

うーん、つらいですね。

そういえば僕、一昨日に今シーズン3試合目の東京ドーム巨人戦を観戦してきたんです。

結果は、巨人のサヨナラ勝ち。

ヒーローの吉川尚輝選手↓

今シーズン生観戦した巨人戦、これで3戦3勝なんです。

しかも全試合、劇的な勝ち方。

確率的に、次あたりでそろそろ負けそうな感じなんですよね。

だからもう、観るのやめようかなって。

勝ち逃げしようかなって。

これだけ勝ちが続くと、負け試合を観るのこわいなって。

勝ち続けているこの流れを失うのがこわいんです。

・・・いや、でも。

負けたときの悔しさがあるから、勝ったときの喜びもある。

負けるかもしれないから、勝ったときにうれしい。

100%勝つことがわかっていることに達成感や充実感なんて感じられない。

たとえばプロ野球チームの巨人がそこらへんの草野球チームと試合しているのを観ても、全然楽しくない。

絶対勝つってわかっている試合を観ることほど、つまらないものはない。

だから僕は、次は負けるかもしれないけど、でもまた観に行きます(←趣味でドヤるなよ)

ということで。

Aさん、こわいのはこわいままでいいんです。

こわいんだからしょうがない。

「こわいけどやる」のか「こわいからやらない」のか。

どっちを選ぶのかは、Aさんの自由です。