小さなお子さんがいるママさんから、同じような話をよく聴きます。
妊娠出産育児を経験してきた先輩ママさんに、胸に突き刺さるようなことを言われることが多いと。
刀がグサッと刺さっているわけではないですが、無数の細い針が刺さっているような感じで、セッションでは施術と会話でその細い針を少しずつ抜いていきます。
もちろん、経験してきたからこそわかってあげられる・教えてあげられることも、あると思います。
でも、自分の経験が全てではありません。
人それぞれ、性格も、体質(体力)も、環境も、違うのです。
育児に限らず、病気やスポーツなどでも同じ傾向があります。
「自分はアトピーで苦しんだ経験があるから」
「自分はずっとサッカーに打ち込んできたから」
良し悪しなんです。
もちろん経験に勝る説得力はないですし、経験してきたからこそわかることもたくさんあると思う反面、経験してきたからこそ視野が狭くなる可能性もあるからです。
自分がそれでうまくいったから、ほかの人もそれでうまくいくとは限りません。
むしろ、経験したことがないからこそ、主観が強くなりすぎずに客観視できることもあると思います。
そもそも経験してないことはわからないのだったら、僕は女性のお客さんも高齢者のお客さんも観ることはできません。
「これはあなたのためを想って言ってるのよ」
という人は、ほとんどの場合、自分のために言ってます。
しらんけど。

