こころとからだ

なぜ「メンタルブロック」という表現に違和感を覚えるのか

前回の「潜在意識×経営戦略」の続きです。

基本的な潜在意識の仕組みについて。

あたま(意識・思考)では「月商50万円」になりたい。

でも、潜在意識(無意識・感覚)には「月商20万円」と設定されている、とします。

そういう場合、月商50万円になろうとする自分と、それを妨げる(ブロックする)もう1人の自分がいて、後者は「メンタルブロック」などと言われます。

で、なりたい自分になることを「妨げて」いる「メンタルブロック」を「解除」しましょうと。

よく見聞きしますよね。

どういう真意があって「ブロック(妨げ)」という言葉を使っているのかはわかりませんが、単純に受け取るとその言葉からはネガティブな印象を受けるんですね。

「妨げている」って「邪魔している」って意味じゃないですか。

「なりたい自分になろうとすることを、邪魔している」って。

そうじゃないんですよ。

邪魔じゃなくて、守ってくれているんです。

月商20万円から50万円になるって、100%喜ばしいことですか?

それによる新たなリスクも発生しませんか?

例えば、その分だけ「忙しくなる」とします。

忙しくなるということは、心身のゆとりがなくなり、疲労が溜まり、人間関係に悪影響を及ぼしたり、健康を害する可能性があります。

潜在意識的には、「人間関係への悪影響」や「健康を害する」となどというリスクから、自分を守ろうとしてくれている。

決して邪魔をしているわけではない。

たとえば、小さい子どもが1人で遠くまで出かけようとしているとして。

皆さんは大人の立場から「まだその子1人では危ない」と判断し、やめさせることにした。とします。

その行為を「ブロック(妨げ・邪魔)」だといわれ「解除」しようとされたら、どう思います?

いやいやいや、ちょっと待てと。

そうなりません?

危ないから、リスクを回避するために、守っているんだと。

そうですよね。

潜在意識も、そうなんですよ。

守ろうとしてくれている。

じゃあ、子どもが1人で遠出する許可を得るためには、どうしたらいいでしょう?

大人に「あぁ。それなら安心ね。行ってらっしゃい。」と言わせる方法です。

それが「潜在意識の設定を書き換える方法=潜在意識に応援してもらう方法」です。

方法はいろいろあります。

その方法はともかくとして、この記事で伝えたかったのは。

潜在意識は「メンタルブロック」で「邪魔」をしているのではなく、「リスクを回避する」ために「守って」くれているのです。

「守ってくれてありがとう」なのです。

皆さんが子どもに対して良かれと思ってやったことに対して「うぜーな邪魔すんなよ」って言われるのと「心配してくれてありがとう」と言われるの、どっちが子どもを応援しようという気になれますか?笑

潜在意識を味方につけるには、潜在意識が守ってくれていることを腑に落とし、感謝することから、です。

しらんけど。