3まできてしまいました。
書こうと思えば10でも20でも書けるというか本でも書けそうなテーマなんですよね。
まぁでも、今回で終わります笑
僕が感じているモラハラの基本構造は前回・前々回に書いた通りです。
「歪んだ過剰な男性性」
では、なぜそうなってしまったのか?
そして、どうすればバランスがとれてくるのか?
今日お越しいただいたお客さんも前回・前々回の投稿を読んでくださっていて。
「子どもの頃に、傷ついた経験があるのかもしれませんね。」
と、おっしゃっていました。
僕もそう感じます。
多くの場合、幼少期にモラハラの種を植え付けられる原体験があって、それが開花してしまった状態だと。
その原体験とは?
前回までに、男性性はタテの意識・女性性はヨコの意識、だと書きました。
タテの意識は、上下関係。
上下関係には「比較」が生じるんですね。
一方、ヨコの意識には「比較」がありません。
男性性的な評価って「比較ありきの評価」なのです。
一方、女性性的な評価には、比較がない。
「比較ありきの評価」は「条件付き」
「比較のない評価」は「無条件」
「●●ができたから、いい子。(●●ができないから、ダメな子)」・・・こういうのが「条件付きの評価」です。
「無条件に存在自体を愛される」・・・こういうのが「無条件の評価」です。
幼少期から条件付きの男性性的評価ばかりを受けて育つと、そこにしか価値を感じられなくなっていくんですね。
無条件の愛が体感覚として沁みていないと、女性性的な土台が構築されないままになってしまう。
女性性的な「無条件の評価」を体感できずに、男性性的な「条件付きの評価」だけに価値を感じながら生きていると、「歪んだ過剰な男性性」がつくられてしまう。
じゃあどうすればいいのか?というと、女性性的な「無条件の価値」を体感し、沁み込ませていくことなのだと思います。
それを与える・満たすのは、本来は親の役割なのだと思うんです。
でもいろいろな家庭事情・家族関係により、そこを満たしてもらうことができなかった。
で、そこが欠乏したままで生きていくのは、どんなに努力をして外側(陽)が立派になったように見えても、内側に虚しさを抱えながら生きていくことになってしまうので、心底満たされたような感覚にはなかなかなれないんですね。
内側が満たされた感覚が存在の土台となるので、そこが空虚だといつも不安定なんです。
だから情緒が安定しないし、ゆとりもない。
そして、大切な人を傷つけてしまう。
じゃあどうすれば、幼少期に満たせなかった「陰」のエネルギーを満たしていけるのか。
女性性=陰=内=インナー
男性性=陽=外=アウター
です。
モラの人は、超絶アウター優位なんです。
だったら、インナーを目覚めさせ、活性化させていけばいい。
アウター的刺激は、インパクトの強い、派手でわかりやすい刺激です。
インナー的刺激は、インパクトの弱い、地味でわかりづらい刺激です。
という視点からいくと、インナーを目覚めさせるには、
「ウエイトトレーニングよりは、ヨガやピラティス」
「サウナよりは、岩盤浴」
「こってり濃い味つけよりは、素材を生かした薄味」
みたいな感じになります。
でも、モラ気味の人って、アウター的刺激が好きなんですよね。
ちなみに僕もウエイトトレーニングやサウナが趣味です笑
でも、瞑想もしていて。
そもそも施術スタイルが「手あて」で。
客としても月1で手あて的施術を受けにいっていて。
そこで「陰」を補っているんです。
ということで、モラ気味の人は陰陽バランスをとるために、陰・インナー的な「インパクトの弱い、地味でわかりづらい刺激」を体感覚として沁み込ませる習慣をつくりたいのです。
でも「モラ気質が強い=アウター優位」であればあるほど、インナー的心地よさには鈍感になっていて、そこに価値を見出しづらくなっている。
アウター的な快じゃないと満足できない身体(脳)になっている。
そこが難しい。。。
それでも、なんとか合う方法を探して「インナー的な快」を感じる習慣をつくって継続していくことで、ゆっくり地道に確実に、陰の部分が満たされてきます。
陰が満たされてくると、過剰な陽が鎮まり、調和がとれ、モラ気質も変わってくるはず。
最後に。
ベタですが、パートナーシップで1番大切なのは、「感謝」なのかもしれません。
「おれの方が頑張っている」「わたしの方が大変」
「自分の方が苦労している」お互いにそう思っていると、「どっちが大変か」を争うことになってしまいます。
争いは男性性を刺激します。
そうじゃなくて、「あなたのおかげで」とお互いに尊重し合える関係性になれたらいいですよね。
「お陰様」には「陰」が入ります。
「お陰様で」と想い合える関係性だと、自然に争いが減っていくはず。
「お陰様=感謝」を大切にするのがインナーを大切にする生き方で、無条件に自分や相手を信頼できるようになっていく生き方なのだと思います。
今日、心の底からの「ありがとう」を、何回言いましたか?