セラピストあるあるかな、と思うのですが。
短い期間内に同じ症状でお悩みの方が集中する、というようなこと、ありません?
「今週はやたら腰痛の方ばかりだなぁ」
みたいな。
僕もこの2週間くらいで続いていることがあって。
症状ではないのですが。
「モラハラ男」
の話。
お客さんご本人の夫がそうだという話、あるいは友人知人の夫がそうだという話。
とにかく「モラ男」に関する話をここ2週間くらいで10人以上の方から耳にしているのです。
で、細かい部分は個人差がありますが、大まかな特徴はだいたい同じ。
一言でまとめると
「男性性が歪んで肥大化している」
ような状態。
男性性とは、陰陽でいうと陽のエネルギーです。
陽のエネルギーは、内か外かでいうと外のエネルギー。
「男性性=陽=外のエネルギーが、歪んで肥大化している」
心身がそういうエネルギーバランスの時に起こる現象とは。
「外ヅラは良い」
です。
モラ男の特徴として、総じて「外ヅラは良い」
あと、男性性と女性性の比較として、男性性は「タテ」・女性性は「ヨコ」のエネルギーです。
「タテ」は上下。
「ヨコ」は左右。
「タテ」の意識には「上下関係」が発生します。
「歪んで肥大化したタテの意識」は「歪んで肥大化した支配欲」を生み出します。
オレの方が偉い。
オレが絶対的に正しい。
オレに従え。
ではなぜモラ男の男性性は、歪んで肥大化してしまったのでしょうか?
モラ男って要は「自信過剰」なんですよね。
陰陽法則的には、「過剰」な面があるのなら、必ず反対側に「不足」も存在する。
過剰に偉そうにしていないと陰陽バランスが取れないくらい、ものすごく自信のない面も存在している。
弱くて、こわくて、なさけない、もう1人の自分。
その自分に蓋をするように、偉そうに、自信過剰に、自己正当化をしてバランスをとっているんですね。
モラ男の支配性・攻撃性の方を直そうとしても、なかなか難しいんです。
その裏にある、こわくて不安で怯えている方を認めて、癒していかないと。
手に負えないのなら逃げる・距離を置く選択肢をオススメしたい。
でも、そうもいかないのなら。
モラ男の弱い部分に優しい光を注ぐイメージで関わってみてください。
モラ男に対して怯えたり服従したりするのは、逆効果なんです。
そういう姿を見ると、余計に支配欲・征服欲がかきたてられてしまうので。
「かわいそうに」と下に見るのも、逆効果なんです。
モラ男は「上下関係」についてはかなり繊細なので、自分が下に見られていると感じた時点で逆上してしまうので。
男性性の上下関係(タテ)ではなく、女性性(ヨコ)の意識で、奥底に隠している弱さを癒していく。
ほんとはね、モラ男自身が、いい大人なんだから自分で気づいて自分で自分を立て直していかなきゃいけないことなんですけどね。
でも自分で気づけないから、いい歳になってもモラ男のままなんですよね。
で、歪んでいるとはいえ男性性が強いから、仕事はできちゃったりするんですよね。
だからそれで表面的な自信だけ増幅して、内面の弱さと向き合おうとしない。
ほんとはしんどいんですよ、モラ男も。
外側で見栄を張れば張るほど、内側はスカスカになっていくのですから。
空虚な内側が少しずつ満たされていくといいですね。