先月中旬の鹿児島出張についての、レポート記事。
その中で、霧島神宮について書きました。
ざっくりまとめると・・・
・鹿児島県霧島市に、霧島神宮がある。
・いまの霧島神宮は初代ではない。
・初代は噴火で焼失してしまった。
・いまの霧島神宮は2代目(だと思っていた)。
・初代霧島神宮だと思っていた<古宮址(ふるみやあと)>という場所のエネルギーがすごすぎて大好き。
・案内板を見ると<古宮址>は2代目、現霧島神宮は3代目だったことが判明。
・初代は古宮址がある高千穂峰の頂上に近いところ、古宮址から90分~120分くらい登ったところにあることが判明。
・そこは<元宮(もとみや)>と呼ばれている。
・<元宮>が気になりすぎてしまっているので、近いうちに行く。行かないと気が済まない。
・・・というようなことを書いたんですね。
で、ここまでスイッチが入ったら即行動に移すタイプなので、
「元宮に行ってみたい!」
と感じたその日のうちに空いているスケジュールの中で1番早い日をおさえました。
それが先週末だったのです。
つまり、行ってきました。
「いつか行こう」
だと、ズルズル先延ばししてしまうので。
そしてその「いつか」は、来ない可能性もあるので。
心の底から行きたいところ・やりたいことは、なるべく早く行く・やる。
それが自分を大切にする生き方だという価値観で生きています。
・・・ということで、鹿児島に飛びました。先週末。
飛行機の窓から見えた富士山がキレイだった。
霧島といえば神社も有名ですが、それ以上に有名なのは温泉。
到着した日はゆっくり温泉を堪能しました。
そして翌日。
いよいよ初代霧島神宮・元宮へ。
まずは2代目霧島神宮・古宮址にご挨拶。
ここ、やっぱり好き。
何度でも来たい。
何度でも来よう。
神社仏閣系の場所でここまで惚れたのは、伊勢神宮(の外宮の古殿地)以来。
元宮は、霧島連山・高千穂峰の頂上近くにあります。
ということで、そこを目指して登山開始。
しばらくはこういう整備された石畳を歩く感じで、余裕でした↓
が、そのうち整備された道は終わり。
<ザレ場>
と呼ばれる、小石や砂などによってとても滑りやすい場所に入ります。
滑りやすい上に、しかも結構な傾斜。
しかも、ちょっと舐めてて、登山靴を履いていなかった。
一歩一歩登るたびに、滑って足をとられるのです。
なので「ほふく前進」のような感じで、上半身の力も使って、必死に進みました。
え?
登山初心者でも大丈夫なはずだったんだけど?
こんなにきつい?
・・・と、這いつくばって心が折れそうになっていると。
通りかかった方が、
「黄色い印がついているところを辿って歩くと、楽みたいですよ。」
え?
なにそれ?
あ、あった。
↑のような黄色い印の周辺は小石や砂ではなく岩になっていて、滑らずに登れる!
なんてこった!
最初からわかっていれば!!
ほふく前進で体力・精神力を消耗することもなかったのに!!!
小石と砂でズルズル滑る上り坂を、ほふく前進で数メートル進んで、休憩する。
それをたぶん、30分以上は続けていたんです。
もちろんしんどすぎて写真なんて撮っていませんよ。
あとでわかったことなのですが、登山道入り口付近の案内板に「そのポイントでは黄色い印を目印に登ってね」とちゃんと書いてありました笑
ということで、これから高千穂峰の登山をされる方。
・ザレ場では黄色の印を追って歩いてください
・登山靴を強く推奨します
通りがかった方に教えてもらえなければ、挫折してあきらめていたかもしれません。
あの方はきっと、神の使いでしたね。
同じ目的地に向かうにも、どんなルートをどんな装備で向かうのかによって、進みやすさが全然違う。
人生と同じかもしれません笑
ネットで上空からの画像があったのですが、僕が悪戦苦闘したザレ場はたぶん↓のポイントです。
なんとかザレ場をのぼり切ったあとは、御鉢の周り、「馬の背」と呼ばれる細い道を歩きます。
自分で撮った写真↓
近くで撮った写真↓
御鉢の馬の背を歩き切ると、いよいよ高千穂峰頂上がみえてきます。
そしてそのふもとに、元宮が。
自分で撮った写真↓
やっと!目的地、元宮に着きました!
感動。
「元宮参拝」という目的は達成したのでね、もう下山してもいいかなとも思いました。
ザレ場のほふく前進でだいぶ体力を消耗していたので笑
でも、頂上が見える。
せっかくの機会だから、行くぞ!
でも、写真だと伝わらないのですが、結構な急斜面なのです。
最後の最後に。。。
もう余計なことは考えず(考えられない)、目の前の一歩一歩に集中。
そしてついに、霊峰・高千穂峰 登頂!
皆さんも経験があると思います。
絶景を目にしたとき、「この美しさ、写真じゃ伝わらないなぁ」と感じたこと。
まさにそれでした。
なので、ほかの写真はありません笑
心のアルバムに刻まれました。
下山し、古宮址(2代目)に報告。
ルーツ(元宮)を体感した後だからなのか、気のせいなのか笑、古宮址のエネルギーもより深く感じられるようになった気がしました。
「初心者でも登山可能」という情報を信じて登った、高千穂峰。
確かに可能でした。
ただ「可能」であることと「楽」であることは、違います笑
ザレ場でほふく前進をしたせいで登山なのに上半身の方が筋肉痛になりましたが、それも含めて人生レベルで大切な思い出になりそうです。
下山後の温泉も、沁みました。
翌日は、3代目の現霧島神宮にも。
人がいっぱい。
個人的には現霧島神宮は「あぁ観光地だなぁ」という感想なのですが、本殿の裏にある「山神社」は心地の良い場でした。
本殿は長蛇の列だったのが、本殿から徒歩5分ほどの山神社にはほとんど人がいない。
ととのう。
良い。
神社仏閣が好きなのは、信心深いからではなく、歴史に興味があるからでもなく、単に場のエネルギーを感じたいから。
人の心身も場(環境)の影響をかなり受けるので、ととのった場にいるだけで自然に心身も調ってくる。
場が変われば、調い方も変わる。
多彩な「調いバリエーション」を体感・経験しておくことで、引き出しが増え、深みが増していく。
その経験値は僕自身のためだけではなく、施術(手あて)の質が高まることにも役立つと感じているのです。
なので、趣味でもあり、仕事の一環でもあります。
霧島神宮⇒鹿児島空港の道中、気になる案内板を発見。
ココ⇒和気神社
ココもまた、ととのう場でした。
ということで、霧島神宮・元宮、そして高千穂峰。
最高でした。
今回の旅で、霧島がもっと好きになりました。
元宮は行くのが大変なのでよっぽどの動機がない限りもう行かないと思いますが笑、古宮址と霧島温泉にはこれからも何度も通いたいと思っています♪