「肌」と「秋」について。
今年は暑い期間が長くてなかなか秋がこないなぁと感じていましたが、それでもやっぱり少しずつ涼しく⇒肌寒くなってきて、空気も乾燥してきました。
そしてそんな季節になると多くなるのが「ノドの痛み・咳・ぜんそく」などの「呼吸器系」の症状。
五行(木・火・土・金・水)では「秋」は「金」に属するのですが、「金」の気を流す経絡に「肺経」があり、「(乾)燥」も「金」に属しています。
「秋になると空気が乾燥してきて、呼吸器系にダメージを受けやすい」
というパターンは、何千年も前から変わっていないということなのかもしれませんね。

10/23~26、大阪出張でした。
23(水)は東京⇒大阪の移動後、夜に講座。
24(木)~26(土)の3日間は施術でした。
大阪でお会いできた皆さん、ありがとうございました。
大阪講座のテーマは「呼吸をととのえる」
↑にも書きましたが、秋の「乾燥」や「肌寒さ」などは呼吸器に負担がかかりやすい。
負担がかかるを東洋っぽく言い換えると、気が乱れる。
なので、逆に「呼吸をととのえる」ことによって、ダメージを小さくすることもできるはず。
ということで、このテーマに。
「呼吸のととのえ方」については、この記事では書きません(書かへんのかい)
この記事のテーマは「肌」です。
秋になって気温が下がってくることを「肌寒い」と表現しますよね。
「肌」というのは「秋」と関連が深いのです。
ということは、「肌」と「呼吸器」も関連が深い、ともいえます。
秋、どんなイメージがありますか?
いろいろあると思いますが、秋から連想されるイメージの中に、「さみしさ・せつなさ・かなしさ」のようなものもありませんか?
しんみり。
センチメンタル。
「秋風」って、そういう感覚を連想させる感じがしませんか?
しますね。
するということで、進みます。
秋から連想されるイメージに、「さみしさ・かなしさ」もある。
「人肌恋しい」という表現があります。
それって「さみしさ」を表現した言葉だと思うんですね。
「肌寒い」季節に「人肌恋しくなる」
自然の摂理なんですね。
うちのお客さんで、秋に入ってキツい咳ぜんそくが出た方がいるんです。
これまでは、こんなに強い症状が出たことはなかったのに。
その方。
少し前に、長年お付き合いをされていた彼とのお別れがあったそうなんです。
さみしい。かなしい。
そこに「肌寒い」季節がやってきた。
「人肌恋しさ」が、より強くなります。
「人肌恋しい」状態は、「肌」の気が虚しているんですね。
「肌」の気が虚していると、呼吸器のダメージも強くなる傾向がある。
「肌」と「呼吸」は、繋がっているから。
逆に、虚している肌の気を満たしていくと、呼吸器も安定してくる可能性があります。
誰かに満たしてもらうのもいいですが、自分自身で満たしてくこともできる。
自分で自分の肌を、気が満ちていくように触れる・さする。
肌の気が満ちることで呼吸器系のストレス反応が軽減することを実感してもらおうと思って。
「自分で自分の肌、さすってみてもらってもいいですか?」
お願いしました。
すると・・・
めっちゃ雑。
いやそんなに雑にさすっても、肌の気、満ちないです。
「ちょっと、僕がさすってみてもいいですか?」
「自分でさすったときと僕がさすったとき、感覚の違いわかりますか?」
「違いはわかりますけど、自分でできる気がしません」
うーん、どうしよう。
「おうちに猫ちゃんいますよね?猫ちゃんをさするときのイメージで、自分の肌をさすってみてもらってもいいですか?」
あ、めっちゃ良くなった。
「自分のことは大切にできないのに、猫のことは大切にできているんですね。」
そんな自虐的なことを話しながら、泣き笑いされていました。
「これから毎日、猫ちゃんをさするときのように、自分の肌もさすってあげてください。続けていくと、そのうち肌に気が満ちてきて、寂しさが癒えてきて、呼吸器(咳ぜんそく)の症状も楽になっていくかもしれません」
・・・ということで。
呼吸器が弱い方。
「肌を満たす」
オススメです。
「スキンシップ」
ですね。

