こころとからだ

「ヒト」を主語に。

たびたびサプリをオススメされることがあります。

成分・原材料・製造工程・企業理念・・・

このサプリがいかに素晴らしいかの、語りと共に。

「このサプリはこんなに良いものだから」

主語は、サプリ。

僕は幼少期からアトピーで、
それなりに大変でした。

目で見てすぐわかってしまう症状なので、
アレが良い・コレが良いというオススメを、
数え切れないほど経験してきました。

そしてその中からいくつも試してきました。

その経験から教訓になっていることがあって。

それが、

「ヒトを主語にする。」

ということ。

「このサプリは●●が素晴らしいから、あなたも摂ってみない?」

それは、サプリが主語。

「あなたは●●が不足しているから、●●を補うためのサプリ摂ってみない?」

これが、ヒトが主語。

同じようで、全然違う。

サプリ(モノ)以外でも、「●●をすれば治るよ」のように「方法論」を主語にしたり。

「アトピーには●●が効くらしいよ」のように「症状」を主語にしたり。

その方法は「一般論化」できるので、わかりやすい。

でも、僕は「アトピー」ではない。

僕は「照喜名弘彦」です。

僕というヒトよりも僕というヒトに発生している症状の方ばかりをみてくる人の話に、
本気で耳を傾けようとはあまり思えません。

「モノ・方法論・症状」そういったものを主語にするのは、西洋医学的価値観。

ヒトを主語にするのが、東洋医学的価値観。

・・・だと誰かに教わったわけではないですが、僕はそう解釈しています。

先週からスタートしたオンライン陰陽五行講座の中でも、まずそのような話をしました。

僕はヒトを主語にする東洋医学的価値観が好きで、
施術でもそんな価値観でお客さんと関わるようにしています。

自覚症状を伝えてこられるお客さんもいますが、
ぶっちゃけ話半分くらいで聴いています(すみません笑)

もちろん無視するわけではなく参考にはしますが、
その症状をどうにかしようとするよりも、
その人自身がどういう状態なのかを感じることを大切にしています。

僕もお客さんにサプリをオススメすることがありますが、
「このサプリを売りたい!」が先にあるわけではなく、
お客さんのカラダの状況をみて必要だと感じたものをご提案する、
という流れです。

ご提案だけして、
買うかどうかはお客さんに委ねます。

僕自身がなにかをゴリゴリと勧められるのがものすごく苦手だから、
というのもあります。

ということで、
もし僕にサプリをオススメいただくのであれば、
サプリ以上に僕(というヒト)に関心を向けてください。

そうしたらちゃんと耳を傾けようと思うはずなので(買うかどうかは別として笑)

僕が「モノ・方法論・症状」ではなく「ヒト」を主語にする、
という関わり方を大切にするようになったのは、
↑に書いたように幼少期からのアトピーからの経験がきっかけです。

それだけではなく、
整体業界に入ってから

「カラダの無意識の反応をキャッチするスキル」

を学ぶ機会があり、
それを習得していく中で、
カラダの反応は個人差もあるし、
状態・タイミングによっても変わる、
ということが実感できました。

「アトピーに効く」というサプリが、
アトピーの人全員に効くわけではない。

いまの僕にとっては当たり前すぎる価値観なのですが、
それでも世の中ではまだまだ「●●に効くサプリ」みたいな売り方をされていることがほとんどです。

その方が売れる、売りやすいんですよね。

わかりやすいですからね。その方が。

でも、
カラダの無意識の反応をキャッチする=カラダと対話する・カラダの声を聴くことをやっていると、
カラダに関することで絶対的な正解なんてほとんどない、ことを実感します。

「カラダの声を聴く」=「ヒトを主語にする」です。

「モノ・方法論・症状」を主語にすると、絶対的な正解に導きやすい⇒わかりやすい。

「ヒト(カラダの声)」を主語にすると、答えは相対的に変化する⇒わかりづらい。

わかりづらいのですが、幼少期から現在までの経験上、そこ(ヒトを主語にする)にこそ本質的な答えがあるのだと。

そういう確信があるのです。

ということで、「カラダの声を聴く」と「東洋医学」は、僕の中ですごく相性が良い。

どちらも「ヒト」を主語にするからです。

(「ヒト」を主語にしなきゃダメだ、ということではありません。それはそれで偏りなので。それこそ状況によります。)

「ヒト」を主語にする、は、
僕の施術において、最もたいせつな原点です。

施術にとどまらず、
人と関わる上での、
自分との関わりにおいても、
というか生きる上での、
たいせつな原点です。

社会は、

「これが正解だ」

とか

「こうなるのが幸せなんだ」

とか、

一般論を提示してきます。

でもそういった社会的評価を主語にするのではなく、
自分というヒトを主語にして生きていきたい。

それが「自分を生きる」ということだと感じるからです。

一般論を参考にはしても流されすぎず、

自分にとって、どうなのか?

あの人にとって、どうなのか?

そういう視点で自分や周りの人と関わるのが、

「カラダの声を聴く」

を習慣化してきた先で
僕にそなわった感性です。

・・・ということで、ここからが本題です。

12月に福岡で講座を開催します。

テーマは「からだの声を聴く」

いやぁ、偶然ですね。

単にからだを調えるためのスキルのひとつ、にとどまらず、
自分が自分として生きていく上で土台となる感覚・価値観が目覚めるきっかけになります。

なるといいな。

詳細は↓のリンク先へ。

◆2024/12/08(日)福岡「からだの声を聴く」

その先日には福岡出張施術も予定していますが、施術は現時点で残1枠です。

◆2024/12/7(土)福岡出張施術

自分のからだ(無意識)がなにを伝え続けてくれているのか?

それを感じようとしてみる時間です。

ご検討よろしくお願いいたします。