こころとからだ

いつも怒っている人。

本日2024年8月8日は、幻の12周年です。

12年前の8月8日に沖縄で店舗を開業しました。

そして2年前の8月8日、10周年の日を最後に閉店。

東京へ移転しました。

12年か。

まったく変わっていないところもあれば、大きく変わったところもあります。

これから12年後。

2036年はどうなっているのだろう?

そもそも生きているのかもわからない。

想像もつきません。

だから人生はおもしろく、儚い。

ということで、本題です。

先日、4月から開始している<触れるの探究6カ月コース>の4回目を開催しました。

うちの店には入りきらない人数なので、会場は中目黒のレンタルスペース。

会場からすぐの、目黒川↑

皆さんかなり打ち解けていて、ワーク中にも自然な笑顔が溢れています(ボカシでわからない)

「触れる」についての基本的なことはお伝えしてきたので、少しずつディープなところへ。

今回は「感情」をメインテーマにしました。

無意識下に抱えてしまっているネガティブな感情を、「触れる」を通してどう癒していくのか?

ところで、SNSをみていると、

「この人、いつも怒ってるなぁ」

と感じる方々がいます。

社会問題等について自論を語られていて、素晴らしいことを書かれているのだと思うのですが、その奥にある「怒り」のエネルギーの方が気になってしまって、文章があまり入ってこないことがあります。

生きていると、怒りを誘発するような理不尽な出来事も起こります。

その時に湧いてくる怒りは、100%その出来事由来の怒りなのでしょうか?

例えば、ある出来事に対して。

100の怒りが湧く人。

50の怒りが湧く人。

10の怒りが湧く人。

怒りが湧かない人。

反応は人によって違います。

同じ出来事に遭遇しても、人にとって怒りの反応が変わる。

それって、

「怒りの根本原因は、その出来事にあるわけではない」

ということなのではないか。

100人いたら100人が同じように怒る、のだとしたら、その出来事に原因があると断言できますが。

でも、ほとんどの場合、そうではない。

人によって反応が違う。

ということは、元々その人の中に怒りが存在していて、その怒りを刺激するような出来事が起こったときに、怒りが感情として噴出してくる。

のではないか。

外で起こる出来事は、元々自分の中にある怒りを刺激する、誘発する一因、でしかないのかもしれません。

怒りにも無数の種類があります。

自分の中にある怒りを刺激しやすい種類の出来事が起こったときに、着火してしまうのかもなぁと思っています。

なので、社会に対して怒っていて、問題提起をされている方。

もしかしたらその怒りの根っこは、社会問題(外)にあるのではなく、自分自身の中(内)にあるのかもしれません。

もちろん、怒りを元に社会問題について自論を語るのが悪い、と言いたいわけではありません。

怒りが原動力になって事を成し遂げられることもあるでしょうから。

ただ、BIGなお世話なことはわかっているのですが、「なんかしんどそうだなぁ」と感じてしまうのです。

そう感じてしまう、反応してしまうのは、僕の中にも同じようなものがあるからです。

思い返してみると、僕はかなり強めの怒りを内包しながら生きてきたように感じています。

記憶の限りだと、小学校低学年くらいから始まり、20代後半~30代前半くらいがピークだったかな。

強い怒りを内包しながら生きているので、それを刺激されるような出来事が起こると、強い怒りが湧いてくるのです。

その怒りが「正義感」をまとって出てくることも多かったのが、すごく厄介だったなぁと思います。

でも整体施術を通して人様の心と体と向き合うことをしていると、自分自身とも向き合うことになる。

自分自身と深く向き合えない人が、他者と深く向き合えるわけがないので。

必然的に自分自身と深く向き合わされることになって、まず気づいたのが自身の「怒りの内包」でした。

そこに気づいてから10年以上が経ちますが、その内包された怒りは、少しずつ少しずつ癒されてきている実感はあります。

内包された怒りが癒されてきて、心身ともにだいぶ楽になりました。

大袈裟に書くと、生きるのが楽になりました。

それでもまだ残っているから、怒っている人の発信を見ると反応してしまうのだと思います。

「怒り」だけではなく、「恐れ」や「悲しみ」なども抱えています。

誰でも抱えています。

ただ、それをニュートラルなエネルギーとして抱えているのか、強い深いストレス・傷・闇として抱えてしまっているのか。

それによって、日常で起こる心の反応に大きな違いが出てくるのです。

ネガティブな感情に支配されやすいのは、性格や思考だけではなく、抱えている感情ストレスの根深さにも影響を受けているかもしれません。

ただ、深い傷・深い闇も、適した方法でのアプローチを地道に続けていくことで、少しずつ癒しが起こってくる。

そういう体験を、僕自身だけではなく、これまで関わってきたお客さんたちの変化から実感しています。

ということで、他人や社会に対して怒りを感じることが多い方。

もしかしたらその怒りの種は、自分自身の中にあるのかもしれません。

そこと向き合わないと、過剰に怒り続ける人生が続くかもしれません。

他人を、社会を変えようとする前に、自分から癒すのが先かもしれません。

なるべく快適に過ごせたらいいですよね。