今年2月の、とある日曜日の夜。
なんとなくテレビをつけて、
なんとなくチャンネルを変えていると、
あるチャンネルで手が止まりました。
「能」が放送されていて。
理由は分からないのですがすごく引き込まれてしまい、
1時間以上も目が離せなくなってしまいました。
というSNSの投稿↓

そこから「能」がとても気になってしまい、
調べてみると。
なんとうちの店から徒歩5分くらいの場所に、
「国立能楽堂」
があることが判明。
灯台下暗し?
さっそく近い公演日のチケットを入手し、行ってきたのが3月。
その時の記事⇒<”能”を浴びてきました>
すごくよかったのです。
すごくよかった。
が、能に興味を抱くきっかけになった、
テレビで観た金剛永謹(こんごうひさのり)さんの公演を生で観てみたい!
調べてみると、本拠地は京都。
京都まで行こうかな。
それも悪くなかったのですが。
7月に近所の国立能楽堂でも特別公演が!
これはもう行くしかないでしょう!!
・・・ということで、行ってきました。
昨日だったのです。

国立能楽堂↓

で、感想。
僕には上手く言語化できなくて、
「不思議」
としか表現できません。
まず、動き。
派手さ・華やかさは、まったくありません。
例えば、パッと見で素人でもわかるようなアクロバティックな動き
だったら、「おぉ!すげぇ!!」ってなるじゃないですか。
その真逆なんですよ。
ゆっくりゆーっくりと、地味~な動きを延々と繰り返しているだけ。
そして、台詞。
昔の言葉で、しかも知識・予習もゼロなので、ほとんど何を言っているのかわからない。
さらに、BGM。
「いよぉ~(声) ポン(鼓を叩く音)」
延々とその繰り返し。
要は、
「地味~な動きとともに、意味がわからない言葉と単調なBGMが聞こえてくる」
それが、約2時間続くんですよ。
めちゃくちゃ退屈なんです。
めちゃくちゃ退屈。
浅いところでは。
が、しかし!
深いところには、ズンズン響いてくるのです。
なにが響いているのかも、わかりません。
理解不能。
アタマでの理解を超えている。
ただ、めちゃ深いところに、めちゃ心地よく響いてくる。
この世界観は、なんだ。
すごすぎる。
丸1日以上経った今でも、まだ残っているんですよ。
余韻が。
なにそれ、すごすぎる。
「能の良さってなに?金剛永謹のすごさってなに?」
て訊かれても、まだ言葉では答えられません。
「とにかくすごい」
ということで笑
この能の
「地味~に深いところを刺激する」
って、僕が手あてで目指していることと一致するのです。
僕が目指すのは、金剛永謹だったのか。
いやいや、人間国宝ですよ笑
おこがましいにもほどがあります。
ただ、僕が手あてで目指しているのは、治療ではなくアートに近いのかもしれない。
以前からそう感じていましたが、よりそう感じました。
いつか金剛永謹さんの本拠地・京都でも観てみたいです。
youtubeにあった、金剛さんの舞↓
どうでした?
よかったら感想を聴かせてください。
ではでは。

