SNSや本や講座などで、情報収集をする。
そのおかげで知っていることは増えた。
なのになぜ、不安がなくならないのか。

不安感の反対は、安心感です。
五行では、安心感は腎気の養生・巡りによって感じやすくなります。
逆に、腎気が消耗し滞っていると不安を感じやすくなるんですね。
腎を養うには、どうすればいいのか。
「腰を据える」という在り方が、腎気を養います。
なのですが、不安の強い方は、その逆の行動をとることが多い。
情報を入手し、ちょっと試してみて期待するほどの効果を感じられないと、次の新たな情報を探しにいく。
それを延々と繰り返し、結局なにも変わらず「なにをやってもダメだ」というマイナスの思い込みが沁み込んでいく、という悪循環。
「表面的に知っていることは多いけど実践・継続はしない」というのは、「上実下虚=アタマデッカチ状態」なのですが、その状態は「腰を据える=上虚下実」とは真逆の状態で、むしろ腎気を消耗していきやすい。
腎が消耗しているから腰を据えて取り組めないのか、腰を据えて取り組めないから腎が消耗するのか。
いずれにしても、そこが変わっていかないと、不安感を軽減することはできません。
「新しいことを知る」というアタマにとっての快楽ばかり追い求めず、カラダにとって大切なことに腰を据えて取り組み続ける、ということが必要です。
自分ひとりじゃ続かないのなら、信頼できるプロのサポートを継続的に受け続けることもオススメです。
「知っているか」ではなく「やっているか・やり続けているか」。
「知らなかったこと・難しいことに短期的にチャレンジする」
は好きな人が多いんですよ。
「知っていること・簡単なことを長期的に継続する」
ことは苦手な人が多いですね。
やったりやらなかったり、も結局変われない。
やると決めたらある程度の期間、定期的にやり続ける。
それが「腰を据えて取り組む」ということです。

